ぐちぐち なんでも言っちゃうよ〜

私のほんとうの気持ち

幸せだけど なんだかなぁ

離れが並ぶ料亭の一室で

お祝いの会が始まった


さすが値段が高いだけあって

見た目も味も良い料理だった


味音痴な私には美味しいと

思える料理は少なかったが

お招きした方や家族は

一様に満足したようだった


毎日悠々自適な日々を送り

今日のこの日を含めて

この何気ない日常を過ごせる事

自分は幸せだと思うと

招き客は話す


本当にそうだ

皆で集まれること

美味しい料理を舌鼓ながら

おめでとう  ありがとう

このセレモニーと楽しい会話が

続く事は幸せだと

皆  頷く


振袖を着た若い女性とそのご親族や

はたまた法事かもと思われる

黒一色の方々が行き交う姿が

窓に映し出され


皆   一様に幸せだなと思う


お招きできて 喜んでいただく

ことが 出来て

嬉しい 楽しい 笑い声が

聞こえる元気な会食

何よりだよ

 

満足した皆の様子に良かったと

喜びを感じながら


ひとときの喜びは


終わってしまえば

寂しく  虚しく感じる



お祝い事やお食事会は楽しい

何度でもその機会があれば

行きたい

だがその反面 出かけて行く

ことの繁雑さが鬱陶しく

思う自分がいる


楽しいけど面倒だと思う

自分がいる


人と人との営みがこれからも

続いていくそのなかで


年老いて行く自分やGさんの

これからの行き方を

不安に思い  


今日の日の事が

幸せな事だと思いながら

その幸せだと思える

出来事に

心から湧き上がる

嬉しさ 喜びがある


それをどこかで

覚めた眼でみる

自分の心の貧弱さ 欲深さ



これで良いと言い切れない

うつうつ 心のなかで 嘆いている

仕方がない

これが  紛れもない

わたしなのだから











お読みくださりありがとうございました