ぐちぐち なんでも言っちゃうよ〜

私のほんとうの気持ち

幸せだけど なんだかなぁ

離れが並ぶ料亭の一室で

お祝いの会が始まった


さすが値段が高いだけあって

見た目も味も良い料理だった


味音痴な私には美味しいと

思える料理は少なかったが

お招きした方や家族は

一様に満足したようだった


毎日悠々自適な日々を送り

今日のこの日を含めて

この何気ない日常を過ごせる事

自分は幸せだと思うと

招き客は話す


本当にそうだ

皆で集まれること

美味しい料理を舌鼓ながら

おめでとう  ありがとう

このセレモニーと楽しい会話が

続く事は幸せだと

皆  頷く


振袖を着た若い女性とそのご親族や

はたまた法事かもと思われる

黒一色の方々が行き交う姿が

窓に映し出され


皆   一様に幸せだなと思う


お招きできて 喜んでいただく

ことが 出来て

嬉しい 楽しい 笑い声が

聞こえる元気な会食

何よりだよ

 

満足した皆の様子に良かったと

喜びを感じながら


ひとときの喜びは


終わってしまえば

寂しく  虚しく感じる



お祝い事やお食事会は楽しい

何度でもその機会があれば

行きたい

だがその反面 出かけて行く

ことの繁雑さが鬱陶しく

思う自分がいる


楽しいけど面倒だと思う

自分がいる


人と人との営みがこれからも

続いていくそのなかで


年老いて行く自分やGさんの

これからの行き方を

不安に思い  


今日の日の事が

幸せな事だと思いながら

その幸せだと思える

出来事に

心から湧き上がる

嬉しさ 喜びがある


それをどこかで

覚めた眼でみる

自分の心の貧弱さ 欲深さ



これで良いと言い切れない

うつうつ 心のなかで 嘆いている

仕方がない

これが  紛れもない

わたしなのだから











お読みくださりありがとうございました

ウソでも嬉しい

今朝  8億円が当たったとメールが来た


重要  当選のご案内  と書いてある


一瞬   d からの特別なお知らせ

かなと思ったが 


高額ジャンボ宝くじ企画にて最高枠である【8億5500万円】の特別賞にご当選されております。

下記ページよりお受け取り手続きを進めてください  とある。



やったーと思ったが    あれ?

何も買っていない

買ってもいない物が当たったの?



今日中に手続きしないと8億円は貰えないとある


Gさんに 8億円当たった   やった!

と言ったら 

良かったじゃないかと言う   笑



ちょっと見は d から来たメール

のようにみえたが

本当かなと思い

送り元のアドレスを見たら

何と a  になっている。


あらま d  からではなく

a   なんだ

あと どこかご近所の国かと

思ったが   国内から送られて

来たようにも思える


早速アドレスをサギメールと

登録した


また来るかもしれないから


それにしても朝から嬉しいメール


8億円

考えたこともない   金額だ


それが当たったなんて


ウソでも詐欺でも

それに引っかからず

騙されなければ


一瞬  

わくわく  楽しかったな



あぶない   あぶない


当たったー    なんて

調子に乗って 


手続きしないよう

騙されないよう


くれぐれも気をつけなくては!
















お読みくださりありがとうございました

見ていられなかった

二軒分のお墓参りを終え

早咲きの桜でも見て行こうかと

Gさんが言うので  

いつも行く公園に寄った


消防車が公園の入口に

停まっている

公園で何かあったのか?

公園には寄れないかな

と思いながら


ふと公園入口の反対側が

目に入った


黒く焼け焦げた  物が見えた


柱しか残っていない 家が見え

その家の手前の家は屋根が

少し残ってはいるが

崩れ落ちて家の形はない

崩れ落ちたその家の隣の家も

半分以上 黒く焼け焦げている



時間にして  

10数秒くらい見ただろうか


でももうそれ以上   見られない



昨日より風は弱かったが

午後になったら

風が強くなったように感じた



Gさんは運転しているから

見えなかったかもしれない




私は一体  何があったのか

と思い

つい  見てしまった




先日も出がけに消防車の

サイレンを聞いた

 

そして その消防車は偶然にも

私達の外出先の目的地近くにいた

ボヤだったようで

消防車だけが止まっていて

火事らしい雰囲気はなく

胸を撫で下ろした



だが今回は違った

かなりの火事だったようだ

その前の火事が大したことなく

済んでいたから

今回も気楽な気持ちで

どこかなと見たのだ




黒く焼け焦げた柱のみ


火は全てを飲み込んで

何もなくなっていた



見なければ  良かった



それが目に  心に

焼きついて離れない


焼け出された方は

どんな気持ちか

延焼を避けられなかった

方の思いは


気の毒で 居たたまれなくて

もう2度と火事現場に目をやる事も

見ることも出来なかったし

しなかった


怖かった


自分の家が万が一 出火元に

なってしまったら

いったい  どうしたらよいのか



駐車場に車を止めて 火事現場を

眺めている方々がいた

よく平気で眺め  見ている事が

できるな

ヒソヒソ 何か話をしているようだ



被災された方の身になったら

興味本意に無碍に眺めるなど  

無神経なことは出来ないはずだ




駐車場がいっぱいで

桜の花を

見ることなく帰って来た



ホッとした

桜をのんびり観る

そんな気持ちになれない


自分だって

Gさんだって


粗相はする


以前   お湯を沸かしながら

外の仕事をし始めていたGさん


すぐ戻ってきたから良いけれど


その時  危ないよ

と言いたかったが  黙っていた


多分  危ない事は分かって

いたはずだから




Gさんは先程の様子を

チラッと車から見ただろうか

火事場の悲惨さを


他人事ではないから

何日か経ったら  話して見よう



もちろん  自分も充分 気をつけなくては




何が原因か分からないけれど


気の毒で  たまらない


柱しか残っていない  家の姿


本当に見るに忍びない


いたたまれない 気持ちで

いっぱいだ











お読みくださりありがとうございました