悲しいけど いつかはさよならするのだから
この友人とは、一番話が合い、気持ちや感じ方が共感できて似ている。でも、微妙に感じ方に違いがあり、えっと思うような事でお互いにわがままが出て、付かず離れずの状態なったことがある。育った環境、その他諸々 違いがあるのは当然だし、お互い、心で思っている事を包み隠さず言葉にするから、気分悪くなる事もある。でもお互いにこのまま、ずっと疎遠にしておくのも不自然だから、こちらから謝ったり、話し合いなどをして、元の仲の良い友人に戻って、交流が続いて来たのだ。
今まで友人も、きっと言わないが腹の立つ事は多くあっただろうと思う。
今回は多分、気分を害している私が悪いのだと思う。
友人からの 一言 が足りなかった。それで私は悲しい気持ちになり、もうお付き合いをやめても良いとまで思って、疎遠になっているのだ。極端だなぁと思う人がいるかも知れないね。
今、家を新築中の友人、経済的なこともあって、厳しいかも知れないと言っていた。でも目処がたったようで、新築することになったようだ。
いろいろ話を聞いて相談にのったりもした。それがいけなかったのかも知れない。私が余計な事を言ってしまったのかも分からない。
工事をする事になったとも、新築するとも何も言わないのだ。
その事を知らないから、今までと同じように電話した。1時間も2時間も電話でお喋りしていたので、電話すると、ここ数ヶ月前から今、出先だからという。それではまたね、と言って、大抵帰って来てから電話をしてくる律儀な人だったのに、何も連絡がない。それに電話が無理ならラインでまた明日するねと、連絡が来ていた。
それなのに、何回も理由はいろいろで、電話でのお喋りは出来ない状況になっていた。何回もと言っても2回くらいである。私も相手が忙しいそうだからと察して、電話しなかった。
でもおかしいな?何故かなと思い、仕方ないからこちらから聞いてみた。もしかして、家を建て替えすることになったの?と聞いたら、重い口をやっと開いて、そうなのと言う。
片付けや引っ越しや手続きなどで忙しかったのだと、その時、初めて分かった。
でもそんな事はその時も黙っていて、
今 片付けで忙しいから、お喋りできななくてごめんねーといつもなら言うのに、何も話さない。
何故? 家を立てることになったから、
しばらく忙しくて、お喋りできないのよと、言ってくれなかったんだろう。
こちらだってそんな大変な時に、お喋りしようなんて思わない。そんな事、充分お互いに承知しているはずだよね。
長いお付き合いで、お互いの家庭の事情は良く分かっているのだから、家を建て替える事になったと言う、その一言を、何故言ってくれなかったのだろう、私にはひた隠しにしていたとしか思えない。
知られたくなかった? 何故?
悲しかった。
金銭的な事情があったり、問題があったかも知れないが、建て替える事が出来るようになったのだから、家を新築する運びになったと、言ってくれると思っていた。一緒に良かったねと喜びを言いあえる、そういう友達だと思っていた。
それが電話しようとしても、余りにも長い期間、都合が悪い月日が続くので、迷ったが聞いてみたのだった。
電話だって、突然する訳ではない。
今、大丈夫?と必ず相手の都合を聞いてから、電話するのだ。
だから何故、隠してたの?
隠す必要が何かあったの?
定年退職してから新築するなんて、立派なことだと思うのに、片付けている事も、引っ越しすることも全て内緒、秘密。
私との長いお付き合いは何だったのかな?と非常にショックで、もう残念だけど、友人付き合いは辞めようと思って、そのまま放っておいた。
友人は私が電話でいつものようにお喋り出来なかったから、怒っていると思っているようだ。そんなラインが送られて来た。
友人にとって、私はただの友達なんだなと思った。
人生にそう何回もあることではない家の建て替え、新築することを黙っているなんて。親の代からの家だったから、片付けもさぞかし大変だっただろう。
審査が通るか分からないと言っていた。
もしかして経済的に難しいかもと言った手前、言いにくかった?
そうなの?
建てられることになったのよと、一言言ってくれたら、良かったね! えらいね!と喜びを分かち合えたのに。
喜んで貰う事が負担だったの?
こちらが聞かなかったら、まだ黙っていたかも知れない。
見も知らぬ人ならいざ知らず、長年の大事な友達なのに。でもそれは独りよがり?だったのかな。
家を建て替える事になったと、一言
言っては貰えない、私とはそんな寂しい仲だったんだなぁと思ったら、もうお付き合いしたくなくなった。
そんな私は、わがまま? 短気?
そうだよね、わがままだよね。
友人の喜びを一緒に喜べないなんて。
本当に悲しかった。
私を親友だと思って貰えていなかった。
信頼されていなかった。
残念だけど。
悲しいけれど、もうお付き合いしなくてもいい。
そう思ってしまうほど、私は悲しかったんだよね。
これからまだまだ続いていく 生活の中で、支えてくれるかも?知れない友人を自らの手で、遮ってしまった。
友人のご主人は 時々 buburinはどうしているかと、心配するのよ、だから連絡したなんて、ラインを送ってくる。
ありがたい友人のご主人なのだ。
私にはあまり仲良くないGさんがいるけれど、優しさは友人のご主人の方が、超超優しいらしい。
そんな訳で、大切な友人、1人 、悪い言葉で言えば 切ってしまった。
自分からしたこと、自分で決めたこと、
後悔はしない。
今はそう、独りよがりで思っている。