ぐちぐち なんでも言っちゃうよ〜

私のほんとうの気持ち

屋根が剥がれていると言われたが

数年前から我が家には、屋根の一部が

剥がれていると言って、その関係らしいおぼしき人が訪ねて来る。

その度に大丈夫です、この前、大工さんにみていただいたら、何ともない。

心配する必要はないと言われていると

話す。

家の水回りを直し、手すりをつけた時に大工さんに見ていただいたのでと言うと説得力があり、若い男性は渋々、直した方が良いですよとまた言って帰る。


そのやりとりはつい、2日前にもあった。見慣れぬ人が家の前を歩いているので、カーテン越しに外の様子を見ていたら、隣の家を見上げている。

何だろう?と思ったら今度は我が家を見回してから、インターホンが鳴った。


窓から、何か用ですかと聞いたら、その人は突然、窓から声をかけられたので、びっくりしたようだったが、今度、この角を曲がって左のお宅の◇◇さんの家(知らない家かな?)を工事するので、車の出入りが不便になるかと思い、ご挨拶に回っていますと言う。


我が家の前の道路は私道だがちょっと広く、知らない方が良く車を止めている。その道路の事かと思ったが違うらしい。

その道路に面している我が家の両隣りさん達は車が止まっていても何も思わないらしく、苦情らしい話は聞いた事がない、お互い様と思っているのか、宗教家だから人間が出来ているのか…


もうこの家に引っ越して来てから数十年経つが、誰も何も言わない。

我が家は南向きで、道路に面している範囲が一番広いので、通る人や宅配の車がやたら目につくし、声も聞こえて来る。

道路を隔てた少し離れた家の子ども達が、家の前でボール投げやサッカーの練習していて賑やかな時期があった、親達は会っても素知らぬ顔をしていたから黙っていたが、その子供達ももう大人になったことだろう。


つい、先日も車を止めている工事車両があった(常識的な近所の方や工事をする方は挨拶に見える)ので、今日、ご挨拶だと回っている方に車を置くのですかと聞くと、いや、車は置かないが通るのが不便になるのでと言う。

まあ、それはご丁寧にありがとうございますと言うと、いえいえと言った後、帰ろうとしながら、お宅の屋根が剥がれているけど知っていますか?と聞かれた。


この話をする為に歩いていてインターホンを鳴らしたのか。

大工さんが 大丈夫だと言った、そのくだりの一件を話すと、良い大工さんがついているのですねと言う。そうね、と話していたら、背後にGさんが。

インターホンがなったからどうしたかと思ってと、現れた。

若い人は驚いて、あっ旦那さんですかと言って、どうもと言いながらそそくさと帰って行った。


その翌日、2階の窓近くで洗濯物をたたんでいたら、外から大きな声がするので、ベランダから覗いたら、我が家のインターホンで何か言っている。

随分、大きな声だ。

ベランダから何でしょうかと聞いたら、この右を回った所で明日、12時から1時まで工事するため、車の出入りが出来なくなるので挨拶に回っていると言う。

昨日の人とは違う人で今回は時間を言っている。

分かりました、その道は通れないのね?

と話していたら玄関からGさんが出て来て、インターホンが鳴ったがそのあと何もないからと言っている。


挨拶に来た若い人は、あっご主人ですか?と言って、ではと帰って行った。


2日も続けて工事の挨拶回り。今回は屋根補修の話はなかったが、Gさんが出て来なかったらその話になったかも?知れないがそれは分からない。


TVのニュースで強盗事件があったことを知った、屋根補修の業者とおぼしき人が回っていた、下見だったかもと言っていた。


急に怖くなった。

2日も続けて工事の挨拶、屋根補修の話。

下見なのか?怖い。

でも我が家は今までも数年間、何回も訪問されているが幸いな事に、空き巣、泥棒に入られた事はない。


今までは、屋根補修をして膨大な工事費を請求される詐欺だと警戒はしていたが、空き巣などの下見をしているとは思いも寄らなかった。


ニュースでその話をしていたから、屋根補修の人もしばらくは回ってこないだろう。それに屋根補修の方が空き巣の下見をしていると断定できないし、違っていたら屋根補修の会社にも随分失礼な話だなと思ったり。


それにしてもタイミングよくGさんが顔を出したから、この家は1人ではないと言うことが分かったと思う。

それと回って来た若い人より、Gさんの方が体格が良かった。若い人は2人とも細くて小柄だったからちょっと威圧感を持ったかも知れない。


だが、私は屋根補修の人が下見をしていたかも知れないと言うニュースを聞いてから、怖くて怖くて、もし我が家も狙われたらどうしようと、昨夜はいつもより早めに寝ることにした。

寝る前に外を見たらまだ前の家も、その隣の家も電気がついていた。12時前だ。


屋根補修の詐欺は聞いたことはあったが、屋根補修の人が空き巣の下見をしているかもと言う事は知らなかった。

ニュース番組やネットで取り上げられていたから、これでしばらくは来ないかもしれない。


これからは出かける時、二階の窓は閉めて行こう。

家にいても玄関の鍵も掛けるようにしたいが、Gさんが嫌がるからかけられない。


今まで何もなかったけれど、これから先、何もないと言える保証はない。


両隣の家には車がないから、挨拶しなかったのか。両隣に声掛けをしている様子が見られなかったことが、心配症で怖がりの私は余計に気になった。


両手を縛られ、殴られ殺されたと言う高齢の女性、どんなに怖かっただろう、恐ろしかっただろう、苦しかっただろう。それを思うと他人事とはいえ気の毒でいたたまれない 。


今度、屋根補修や工事案内の人が回ってきたら、会社名、名前を聞いて、出来たら名刺も見せてもらおうと思う。

作業着を着ている、それだけで安心していたが、やはり念には念を入れて確かめよう。

それで安心できるとは思わないが、根掘り葉掘り聞いてみることにしよう。

相手が本物か詐欺か下見かまでは見抜けないけれど、それをすることで、もしかしたら分かることがあるかもしれない。


空き巣や泥棒に入られても、我が家は現金は置いていないから取る物がない。それにお金がありそうな家ではない。

車は軽だし、家の周りにはGさんの趣味の畑道具が置いてあり、壊れかかった自転車が置いてある。

財布には5000円しか入っていない、入っているのはカードだけだ。

取られて困るのはカード。そして何よりも大事な命。


申し訳ないけど、もう屋根補修の人が回って来ない事を願うしかない。

頭から疑っては悪いし、もし空き巣を目論んでいたら、やたらなことを言ったそのあとの報復が怖い。

段々、TV番組の見過ぎのような話になって来た。


毎日、平穏な暮らしをしたい。

願うのはただそれだけ。