あぁ そうなんだ マゴちゃんのきもち
正直言って寂しかったよ
悲しかった
ガッカリした
マゴちゃんに期待なんて何もしていないけれど。
息子やお嫁さんにも、もちろん期待はしていない。
でも、マゴちゃんにはっきり言われてしまった。
先日、マゴちゃんと一緒にショッピングに行った。Gさんも一緒。
3人でランチして、そのあとマゴちゃんの洋服を買うために、SHOP巡り。
Gさんはショッピングに付き合うのはどうもねということで、喫茶店で珈琲タイム。
マゴちゃんのお気に入りを何点か購入、満足の様子。
喫茶店でコーヒーを飲みながら休憩。
疲れなかった?とマゴちゃんは優しく聞く。大丈夫よ、疲れてないと私。
お年だからねーとマゴちゃん。
私、足は丈夫だけど、頭が問題かな。マゴちゃんの名前、分からなくなってしまうかもよ。あら、誰?なんて、でも時々思い出して、あら、マゴちゃんなの?
なんて言うかもねー
そしたら、マゴの返事。
私、バァバが認知症になったら会わないからと言う。
え〜 会わないの?
そのあと、私は言葉を失って、そうなんだ〜 と話題を変えた。
マゴちゃんはショッピングに行くと、いつもこんなにたくさん買って貰って悪いわと、わが家の経済状況を心配してくれる。
私達はマゴちゃんとの旅行やランチ、ショッピング、それらの機会を与えて貰えることに感謝している。
嬉しいし、ありがたいし、喜びでもある。
私は将来、何か手助けして貰おうと下心があってしている訳ではない。
ただただ、可愛いマゴちゃんと同じ時間を共有できることが嬉しくて感謝している。
でも、マゴちゃんの返事を聞いた私の本当の気持ちは、マゴちゃんが気にかけてくれたら、良いなと思っていたようだ。
私はちょっと期待していたのかも知れない。
私が動けなくなったら、もしかして助けてくれるかも知れないと。
息子やお嫁さんよりたくさん話をしていて、感じ方が似ていて心が通っていると思っていた。
だから 寂しく、悲しく、ガッカリして、ショックだったんだ。
自分の頭ではマゴちゃんに期待したり、余計な負担をマゴちゃんにかけるなんてとんでもないことだと思っていた。
頼る?そんなこと、思っても見なかった。でも、心の隅っこのどこかで期待していたんだね。
迷惑かけまい、息子にもお嫁さんにも、ましてやおマゴちゃんになんて。
だけど自覚なしに何となく、密かにマゴちゃんに期待していたのかも。
認知症になったらもう会わない と
はっきり言うマゴちゃん。
生意気な事を言ってもまだまだ子ども。
義姉が若年性認知症になった。
その姿を小学生の時に見てショックを受けていたようだったから、本能的に拒否反応が出たんだろうか。
私はマゴちゃんに何を期待していたの?
息子やお嫁さんには頼れない、頼らないとしっかり自覚していたのに。
マゴちゃんには甘えの気持ちを持っていたとは!
はっきり言われて悲しかったけど
その方が良いね。
なまじっか、親切にされていて、いざその時になって、何言ってるの?関係ない、なんて言われたらショックが大き過ぎる。
私は知らないよとはっきり言える
マゴちゃんはすごい。
正直、はっきり言われて、悲しいなとも思う。
ちょっと期待したいと言う甘えの気持ちもある。
悲しく辛いけれどあり得ないことだと自覚しなければならない。
心底、頼ってはならない。
甘えてはならない。
そう思わなければいけないでしょ。
元々そう思っていたんだし、自分のなかにある甘えをしっかり、自覚させてくれて教えてくれたのだから、感謝しなければ。
心して、刻もう。
決して頼りにしてはならないことを。
Gさんと暮らしていく、でも万が一、1人になったり、100才以上生きたら?
その時はどうすれば良いの?
マゴちゃんが私たち、ジィジ、バァバ
とランチやショッピング、一緒に経験した数々のことがらを楽しかった!と、
いつか思い出してくれたら嬉しいな。
私達にもたくさんの思いでと楽しさ、
喜びを与えてくれる。
その事だけで 満足すること。期待するなんて、図々しい。
ジィジ バァバのマゴちゃんに対する
深くて、湧き上がる愛しい気持ち。
無償の愛 その言葉、ありきたりで嫌だけど
そういうことだよ。
それだけを自覚することだよ。
それがマゴちゃんの返事だったね。