ぐちぐち なんでも言っちゃうよ〜

私のほんとうの気持ち

つまらない夫婦だね、私達って。

Gさんは最近、毎日と言って良いほど、自分の好きなおかずを作る。それは晩酌をするためのつまみ。私が作ったのでは気に入らないらしい。

私は2人で食べられるものを用意し、夕飯となる。


今日、姉の所から貰って来た物を2人のおかずとして出したが手を付けない。


食べないの?と聞くと、こっちにおかずがあるからいらないと言う。

姉がせっかく2人で食べたらと持たせてくれたおかずは食べないと言う。

今日だけではない、時々、虫の居所が悪いのか、気分が悪いのか、本当に食べたくないのか分からないが、いらないと言って手を付けない事がある。


いつもなら、私もあっそうなのと言って、片付けてしまうのだが、今日は、

分かったわ、そう言ったが、またなの?と腹が立ってムカムカしてきて怒鳴りたい気分だったが、そこは一応、気持ちを抑えて残っていたものを、 捨てるわと言って片付けた。


食べ物の神様に申し訳ないと心の中で詫びながら、迷いながら、本当に捨てた。

ごめんなさい。    黙って詫びた。


こんな勿体ない事をするなんて、初めてだ。

まだ食べられる、新しいものを捨てたのは。


その時、つまらない夫婦だなと悲しくなった。


姉が美味しいからとくれたものをいらないと言い、自分には自分のおかずがあるからと言う。


今日は何か気に入らない事があるんだね。たとえ気に入らないことがあっても、箸をちょっとつければ、良いのに。

それさえもしない。


私は気に入らないからと言って、Gさんみたいに大きな声で怒鳴ったりしないから。

でも今日は腹が立った。

だから申し訳ないと思いながら、捨てた。八つ当たりだ。


Gさんと私はショッピングや旅行、ウォーキングなど、一緒にお出かけする。

人はそれを見て仲の良い夫婦だと言う。

そんな事はないよーと言うと、仲が悪ければ一緒に出かけたりしないと言われた。


仲が悪い訳ではないのだ。

ただ、時々、気が合わない。


何故、そんなことで怒るのか?と思うことが時々ある。私には理解不能な事で

意見の食い違いも多い。


最近は黙って聞いている。

私が意見を言うと何だかんだと反論してうるさいからだ。

黙ってそうだねと、言っていれば満足のようだ。


先日もそうだった。私が旅行に行ってお土産を買ってきたものに対して、同じようなものばかり買って来てと言った。

行く前にお土産はいらないよと言われていたが、それは口先だけのものだと思うから、また、何か言うかなと思いながら買ってきたら案の定だった。


では食べないのか?と思えば、食べている。

阿闍梨餅に赤福、出町ふたばの豆餅、草餅。八ツ橋。奈良漬(これは奈良にて)

確かに餅が大半だ。

やよいのちりめんじゃこや一子相伝・原了郭の黒七味を買って来ても喜ぶとは思えない。

京都に一緒に行った時、必ず買ってきたものはこれらのものだったし、デパートの催事でやっていれば、並んでも買ってくる。それに違ったものを買ってくれば、それはそれでけなされる。


それなのに、同じようなものばかりと言って、食べないのかと思いきや、しっかり食べて2日でこれらの物は食べ切って

文句だけは言う。


私はGさんとの結婚を父に反対されたが、それを押し切って結婚した。

私にとっては最愛の人だからだ。


優しい所もあるし、自由な考え方をしていて包容力もある。

だけど、どうも歳をとってから文句屋、批判好き。社会に世界に対してなら良いけれど、私に向けないで欲しいよね。

私が言った事で、そうだね   と同調してくれたことは何回ある?


寂しい夫婦だよね。

お互いの考え方が似ていれば、反論することなく、穏やかな気持ちですごせる。


はためからみたら、仲の良い夫婦に見えても、その内実は反目しあって穏やかな暮らしとは違う。


ニコニコ笑いながら、穏やかに会話が弾むことは月に何回あるだろう。


お互いの気持ちは分かっているはずなのに、本当は見えていないのかも知れない。

Gさんが自分の気持ちを話すことは少ない。元々、無口だし、それに世話をやかれることが嫌いで、自分のことは自分でやる自立した人だ。

そんなGさんに私は甘えてきた、自分のことは自分でやる、それが当たり前になっている。

余計な手出しをして、うるさがられるのが嫌だし、やめて欲しいと言われたくないから。

だから甲斐甲斐しい奥さん業務はなしだ。

自立していると言っても洗濯や掃除、その他、日常生活を送るための雑事ではなく、Gさん自身についてのことだから、生活全般すべてではない。


それにしても、私はその無口で言わない部分と自立した所を間に受けずに、

相手の奥深い気持ちを汲み取らなければいけなかったのだろうか?

私は私の思う感情のままに暮らしてきたから、相手を思いやる気持ちに欠けていたのかも知れない。


心の通い合いが少ないと思われる

寂しい、つまらない夫婦になってしまったと思えるのは、思いやりに欠けていた?


それとも、私たちは元々、さっぱり系の

お互い別々の、相容れない関係なのかも知れない。


あんなに心惹かれて、反対を押し切って結婚したけれど、長く暮らして見なければ分からないことは多くある。


お互いに、絶対、離婚と言う言葉はなかったと言い切れるし、感謝の気持ちも心の中にはある。

絆もある。


ただ時々、何だか分からない 諍いがあって、つまらない夫婦だと思ってしまう。


なんでだろう?   なんでだろう?と

タレントさんが言っていたけど、ほんと、なんでだろう?と思ってしまう。

私の描いていた夫婦感ときっと違うところがあるからかも知れない。


つまらない夫婦でも一緒に暮らせることを幸せだと思って…

これからもお互いに イヤなやつ とか思いながら、暮らして行くのかな。


イヤなやつ と思っても、やっぱり私には大事な人なのだから仕方ないね。



長々とぐだぐだ話、読んでくださりありがとうございました。