違うよ 言っていることが
桜が満開
ジージと毎年、 車や徒歩で桜巡りをしている。
昨日は車で、市内の有名?所の桜巡りに出かけた。
家のなかで引きこもり気味の私は、桜が満開になっているのは、おおよそ気がついていたが、もう終わりに近づいているとは、思わなかった。
花が白っぽくなり、 なかのおしべやめしべがしっかり見えて、あまり美しく
感じられない。
それでも遠くから眺めれば、桜並木の華やかさに心打たれ、気持ちも和らぎ、桜を観に来られて良かったなと、思う。
ジージも、満開の桜を観て、満足気だ。
今年もまた、素敵な桜を観られて良かったねと、いつになく仲良しだ。
ところが、それは表向きの話。
早咲きの桜が近くにあるので、前も桜を
観に出かけた。
そのとき、もう桜は葉がかなり出ていて、花びらが少なかった。
もう満開すぎて散り始めたんだね、と言ったら 桜は葉から先に出て、それから花が咲くんだと言っている。
昨年、その桜を観たとき、葉よりも花が枝いっぱいに付いていたように思ったが、その話をすると、揉め事になり面倒だから、そうだったかな?と話をそらした。
今日 桜の木を眺めながら、桜は葉が後から出てくる、満開を過ぎた桜は葉桜になるね、と言うではないか。
ジージ⁈ ちょっと、待ってよ!
それって、この前、言ったことと全然違うよ!
と、言ってやりたかったが、そんなこと言っていないと、絶対言い張るに決まっている。それに、またまた外で言い争いをするのは、みっともないし、面倒臭いからやめた。
私には、このムラゴンさんに言いたいことを書けるし、ずっと抱え込まなくても良いんだものね。
全く 何、考えているんだろうねー
自分が言ったこと、忘れてしまって。
それを指摘すると、そんなこと言っていないとか、私の作り話だとか、私のせいにするんだからねー
やってらんない。
ジージがお茶でも飲んで行こうかと、
いつも行く喫茶店に寄る?と聞いてきたので、そうね、奢ってくれるならと、
返事した。
気分悪いけど、コーヒーはご馳走になる。ついでにケーキもね。
本当に腹ただしいジージ。
自分で言ったこと、しっかり覚えておいてよ。
昔、あの道、通って遊びに行ったよ、と言う話なんか、10年くらい前の話だと思って聞いていると、どうも違うみたい。
もう50年も前の話。
昔も昔、遥か遠い昔の話。それを今みたいに話すから、だまされる。
本人はそのつもりはないようだけど。
そんな昔の話はしっかり覚えているけれど、どうも最近の話は覚えていない。
それだけ、お爺さんになったんだねー
まあ、仕方ない。
負けてやるよ、負けるが勝ち と言う、
言葉があるから。